お知らせ
3月28日(火)は第4火曜日のため全館休館です。
現在開催中のコレクション展「死してなお―鷗外終焉と全集誕生」は4月2日(日)までの開催です。
お見逃しなく!
現在開催中のコレクション展「死してなお―鴎外終焉と全集誕生」は、大正11年7月9日に逝去した鴎外最期の数ヶ月間を紹介するコーナーと、鴎外逝去後たった半年で刊行された鴎外全集の編集に関する資料を紹介するコーナーとの二部構成で展開しています。
軍医であった鴎外は自らを蝕んでいた病(萎縮腎、肺結核)の症状を正確に把握していました。しかし鴎外は診療を拒み続けます。鴎外がなぜ頑なに受診を拒んだのか、その理由の一端を、親友である賀古鶴所に宛てた書簡に見ることができます。
大正11年5月26日、親友に送られた書簡には、自らの死を予感した鴎外の想いが長文で語られています。
展覧会は4月2日(日)までの開催です。ご来館をお待ちしています。
現在、展示室1では文の京ゆかりの文化人顕彰事業関連「海潮音の韻(ひびき)―上田君と僕」」を開催しています。平成28年が上田敏(詩人、英文学者)没後100年にあたることを記念したものです。
上田敏は大正5年、鴎外は大正11年に亡くなりますが、二人の命日は奇しくも7月9日でした。鴎外逝去後から戦前にかけて、二人の命日には偲ぶ会「九日会」が開かれました。
この寄書きはその席上で書かれ、鴎外の遺族に贈られました。昭和7年の会にて書かれたと推定されるこの寄書きからは、与謝野寛、斎藤茂吉、馬場孤蝶、竹友藻風、平野万里、江波文三、与謝野晶子、石井伯亭の出席が確認できます。
この資料は平成29年4月2日まで展示しています。
同時開催中のコレクション展「死してなお―鴎外終焉と全集誕生」の会期も4月2日までです。皆様のご来館をお待ちしております。
コレクション展「死してなお―鴎外終焉と全集誕生」が本日開幕しました!
鴎外終焉の地である文京区立森鴎外記念館には、遺言状はじめ、鴎外の終焉に関する資料を多数収蔵しています。本展では、これら資料を一挙展示し、鴎外最期の日々がどのような状況であったのかを紹介しています。
また、鴎外逝去後十余日後に持ちあがった、『鴎外全集』刊行の企画について、編集委員の中心的人物であった与謝野寛と森潤三郎間の書簡を中心に併せて紹介します。
鴎外が死してなお人々の記憶に残り、現在まで顕彰され続けているのは、鴎外作品を後世に残そうとしてきた先人たちの尽力にほかなりません。生から死へ、死から再生へと向かう鴎外の姿をご覧ください。