お知らせ
現在、特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに」を開催しています。鴎外が自邸の庭に植えていた草花や、作品に記した草花を、鴎外と同じ文久2年生まれの植物学者・牧野富太郎の植物図とともに紹介しています。
作品や日記などに多くの草花を記した鴎外ですが、最後に筆記したいわれる草花名は「ゲンゲ」です。それは、次女・杏奴のために摘んだ「ゲンゲ」の押し花とともに、妻・志げのもとに届いた手紙でした。「アンヌにとらせたい正倉院の中のゲンゲ」
現在、この手紙を特別公開中です(~5月7日まで)。
鴎外が摘んだ「ゲンゲ」を、お見逃しなく!!!
※画像の無断転用、転載はお断りいたします。
「鴎外筆志げ宛書簡(押し花と添書き)」大正11年5月5日付
100年経っても花の色味がほんのりと伝わる。
第3期 展示ガイドボランティア募集(募集延長)
本日、特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに」が開幕しました!
意外に思われるかもしれませんが、鴎外の日記や子どもたちの遺したエッセイからは、草花を好み園芸を楽しむ一面をみることができます。自筆原稿「花暦」には、2月から9月までの8カ月間の草花の開花状況が記され、明治30年頃の観潮楼(鴎外自邸)の庭を観察したものと推定されます。
本展では、観潮楼で咲いていた草花と鴎外作品にみられる草花を、鴎外と同じ文久2(1862)年生まれで鴎外との交流もあった、植物学者・牧野富太郎の植物図とともに紹介しています。
また根津神社では、本日よりつつじ祭りが開催されます。
鴎外の〈庭〉に咲く草花、根津神社つつじ苑と、併せてご覧ください!
4月3日(月)~7日(金)は、展示替えのため全館休館です。
4月8日(土)からは、特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに」を開催いたします。
現在開催中のコレクション展「死してなお―鴎外終焉と全集誕生」も、残り3日となりました!本展は、大正11年7月9日に逝去した鴎外最期の数ヶ月間を紹介するコーナーと、鴎外逝去後たった半年で刊行された鴎外全集の編集に関する資料を紹介するコーナーとの二部構成で展開しています。
歌人・与謝野寛(鉄幹)は、鴎外逝去以前から観潮楼につめ、逝去後は葬儀委員をつとめるなど、鴎外終焉に関してさまざまな場面で尽力していました。そんな寛のもとに『鴎外全集』刊行の企画が舞い込んだのは、鴎外逝去から2週間もたたない内のことでした。寛は鴎外の文業を後世に伝えるため鴎外全集に着手します。しかし、その刊行計画は現代ですら難しい程の高スピードのものでした。
寛が手掛けたこの『鴎外全集』は、その後現代まで続く鴎外顕彰の第一歩と言うことができます。
展覧会ではその他、初公開の新収蔵資料なども展示しています。
4月2日(日)までの開催ですので、お見逃しなく!!