お知らせ
現在開催中の特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに―」では、鴎外が自邸の庭に植えていた草花や、作品に記した草花を鴎外と交流のあった植物学者・牧野富太郎の植物図とともに紹介しています。
鴎外と牧野富太郎はいつ頃から交流があったのでしょうか。鴎外の日記に牧野が初めて登場するのは、大正2年1月9日のことです。「牧野富太郎(中略)に通信す」と書かれています。
それ以前の交流が垣間見られるのが展示写真の中ほどに開いて展示されている『増訂 草木図説』(明治40‐大正2年)です。4巻の「巻末ノ記」には、1巻で使われた単語の意味について、鴎外が牧野に「舌人ハ即チ通訳人ナリ」と教えたと記されています。
その後、二人は同じ職場に勤めることになるのですが…続きはぜひ展示会場でご観覧ください。
特別展は7月2日(日)まで開催しております(休館日は6月27日(火))。皆様のご来館をお待ちしております。
本日より、高知県立牧野植物園所蔵の牧野富太郎植物図オリジナル20点を展示公開いたします!
鴎外は日々草花に関心を寄せており、自邸観潮楼の庭では多くの種の植物を育て、日記や随筆、作品にもよく草花を登場させました。その数はなんと500種以上と言われます。これら鴎外と馴染みのある草花の中から20点を選出し、牧野富太郎による細密な植物図で、鴎外も見ていたであろう草花をご覧いただきます。
牧野による植物図は、部分図や解剖図を盛り込み、植物の形態や性質が緻密に描き込まれています。ケント紙等に筆や鉛筆によって描かれたものながら、植物の持つ生命力が見事に感じられます。
オリジナル展示は会期終了の7月2日(日)までです。どうぞお見逃しなく!
現在、特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに」を開催しています。鴎外が自邸の庭に植えていた草花や、作品に記した草花を、鴎外と同じ文久2年生まれの植物学者・牧野富太郎の植物図とともに紹介しています。
作品や日記などに多くの草花を記した鴎外ですが、最後に筆記したいわれる草花名は「ゲンゲ」です。それは、次女・杏奴のために摘んだ「ゲンゲ」の押し花とともに、妻・志げのもとに届いた手紙でした。「アンヌにとらせたい正倉院の中のゲンゲ」
現在、この手紙を特別公開中です(~5月7日まで)。
鴎外が摘んだ「ゲンゲ」を、お見逃しなく!!!
※画像の無断転用、転載はお断りいたします。
「鴎外筆志げ宛書簡(押し花と添書き)」大正11年5月5日付
100年経っても花の色味がほんのりと伝わる。
第3期 展示ガイドボランティア募集(募集延長)
本日、特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに」が開幕しました!
意外に思われるかもしれませんが、鴎外の日記や子どもたちの遺したエッセイからは、草花を好み園芸を楽しむ一面をみることができます。自筆原稿「花暦」には、2月から9月までの8カ月間の草花の開花状況が記され、明治30年頃の観潮楼(鴎外自邸)の庭を観察したものと推定されます。
本展では、観潮楼で咲いていた草花と鴎外作品にみられる草花を、鴎外と同じ文久2(1862)年生まれで鴎外との交流もあった、植物学者・牧野富太郎の植物図とともに紹介しています。
また根津神社では、本日よりつつじ祭りが開催されます。
鴎外の〈庭〉に咲く草花、根津神社つつじ苑と、併せてご覧ください!