お知らせ
鴎外と17歳年の離れた末弟・潤三郎は、考証学者として歴史学や書誌学に努め、数多くの論文を発表しました。その知識を生かし、鴎外の史伝作品執筆においては資料蒐集や調査をサポートしています。潤三郎の歴史学への関心は子どもの頃から発揮され、東京専門学校(現早稲田大学)史学科に進学。学生時代には人類学者・坪井正五郎の授業を受けていました。
この葉書は、坪井から潤三郎に送られたものです。坪井は、潤三郎が学生仲間と築いた「青蛙会」という研究会のために、シンボルマークを考案し自ら描き記しています。坪井は文京区とゆかりが深く、東京大学構内(文京区弥生)から弥生土器を発見した人物の一人として知られています。
その後潤三郎は、弟という立場、また考証学者の視点から、鴎外の業績を後世に伝えようと尽力します。現在でも必読書であるその成果とは…実際に展覧会でご覧ください!
なお8月14日からは、篤次郎がドイツ留学中の鴎外に宛てた書簡を展示します!
8月5日(土)12時45分から13時40分まで、モリキネカフェは貸切となります。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
なお、この時間以外は通常どおり営業しておりますので、ご利用をお待ちしております。
現在開催中のコレクション展「森家三兄弟―鴎外と二人の弟」では、今ではあまり語られることの少なくなってしまった鴎外の二人の弟、篤次郎(とくじろう)と潤三郎(じゅんざぶろう)の業績、そして森家三兄弟の絆を紹介しています。
印鑑「参木之舎(みきのや)」 明治12(1879)年頃
この印鑑は、17歳頃の鴎外が5歳年下の篤次郎と共に、買い集めていた蔵書に押印していたといわれる手製の蔵書印です。苗字の「森」が三つの「木」であることにちなんで、「参木之舎」と彫られています。後に劇評家として活躍した篤次郎が、「三木竹二」と名乗っていたことも、三つの「木」が原点となっています。
さて、気になる「参木之舎」の印影は…?是非、会場で印鑑と一緒に展示してある「印譜帳」をご覧ください!
小学生(高学年)~中学生向けの森鴎外記念館オリジナル「鴎外ワークシート」を作成しました。記念館の展示を観ながらワークシートに記入していくことで、鴎外のことをいろいろ学ぶことができます。夏休みの自由研究にもぜひご利用ください。
「鴎外ワークシート」は無料です。ご観覧時にご希望の小学生・中学生へお渡ししています。
現在開催中のコレクション展「森家三兄弟―二人の弟」では、関連グッズとしてミニ展示ガイドと、メインビジュアルを配した缶バッジを販売しています!
ミニ展示ガイドは、展示解説・資料キャプション・関連年譜を全て網羅した小冊子です。手に馴染みやすいB5判型なので、冊子片手に展覧会をご観覧いただけます。お値段も220円(税込)と大変お手頃価格。展覧会を2倍楽しめる展示ガイドをぜひお求めください。
また、森家三兄弟と「森」の文字をデザインした、展覧会のメインビジュアルを配した缶バッジも同時販売中です。こちらも270円(税込)とお求めやすい価格ですので、ご観覧の記念やお土産等にいかがでしょうか?