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【コレクション展「鴎外の『水沫集』第一作品集に込めた詩想」~展示会場から

 投稿日時: 2023-03-24 (637 ヒット)

展示会場から


書簡「幸田露伴筆 鴎外宛」1890(明治23)年725日付【登録番号405164】


開催中のコレクション展「鴎外の『水沫集』 第一作品集に込めた詩想」では、『水沫集』収録作品の中から10作品を初出雑誌や関連資料と共に紹介しています。


なかでも、当時人気のあった翻訳作品『埋木(うもれぎ)』は、関連資料を3点展示しています。特に『埋木』連載中に、小説家・幸田露伴が鴎外に宛てた書簡にご注目ください。最新号の「しがらみ草紙」の中で「取り分け」、『埋木』の街の描写に「たゞなんとなく驚き候」、以前の掲載分を読み返したと書いています。露伴は、前年に作品が雑誌に掲載されるようになったばかりで、表現を模索していた頃でした。鴎外28歳、露伴23歳、若き日の2人の文芸交流を垣間見ることができます。


コレクション展「鴎外の『水沫集』」は42日まで開催しています。※327日・28日は全館休館



 


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