お知らせ
コレクション展「鴎外の東京の住まい」展示会場から その2
(左)佐佐木信綱「詩碑除幕式 祝辞」 1954(昭和29)年 文京区蔵
(右)佐佐木信綱書「観潮楼址」門標原稿 1962(昭和37)年 【100056】
現在、当館が建つ観潮楼跡地(鴎外居宅)は、戦後、焼け野原から出発しました。
鴎外の遺族はこの場所にいつか鴎外顕彰の施設を建てることを視野に入れ、跡地を文京区に譲渡し、1954年に鴎外の創作詩『沙羅の木』詩碑を設置、1962年には鴎外記念室を併設した文京区立鴎外記念本郷図書館が開館しました。
鴎外と親交のあった歌人・佐佐木信綱は、この二つの鴎外顕彰事業に携わっています。
『沙羅の木』詩碑の除幕式では祝辞として観潮楼の思い出を朗詠し(写真左、署名のみ信綱自筆)、図書館開館時には観潮楼跡地であることを示す門標「観潮楼址」を揮毫しました(写真右)。
鴎外より10歳年下の信綱は、詩碑除幕式の時は82歳、門標揮毫の時は90歳。
高齢ということもあって手紙などは代筆も多かったようですが、門標では力強い筆致を見せています。
門標「観潮楼址」は現在も薮下通り側の観潮楼正門跡に設置されています。
信綱は今年生誕150年を迎えました。同時開催中のコーナー展示「周年記念を迎えた文学者たち」でも信綱と鴎外の交流をご紹介しています。
コレクション展「鴎外の東京の住まい」の会期も残すところあと一週間です(~10月16日まで)。
ご来館をお待ちしています!