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コレクション展「鴎外の東京の住まい」展示会場から その1

 投稿日時: 2022-09-01 (1045 ヒット)

方眼用紙に書かれた森家の歴史(「文がら」一より)【200170】
 
Humigara明治元年から大正4年まで森家の人々の年齢を一覧し、欄外に生年月日を記した一枚の方眼紙です。年齢一覧の下には、その年におこった事柄が記されています。明治5年「シヅオ、リン東京(静男、林[太郎]東京)」から始まり、「リン本カウ(林[太郎]本郷)」「全カ千シユ(全家千住)」など各人の住いや鴎外ら兄弟の通学歴、「トシクル(登志くる)」など結婚、父や祖母の死などが記されています。その下にもう一つ「向シマ(向島)」「西洋」「千シユ(千住)」「小クラ(小倉)」「千タキ(千駄木)」の文字が横書きで記され、当時どこに住んでいたのかが一目で分かるようになっています。
 
最上部の年表記が大正4年で終わることから、執筆は同年頃と思われます。大正4年は鴎外が陸軍省医務局長を辞任することを決めた年です。そのような時期に鴎外は自らの過去を振り返ったのでしょうか。大正期に書かれた一枚の方眼紙からは、明治5年に津和野から上京し、以後東京で暮らした森家のあゆみが見えてきます。 
 
コレクション展「鴎外の東京の住まい」は10月16日(日)まで開催しています。


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