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コレクション展「森類」展示会場から その2

 投稿日時: 2021-12-17 (223 ヒット)

類自筆原稿 鴎外、志げ作品の書写

(鴎外作品は年不詳、志げ作品は昭和20年3月16日に書写)

 

現在開催中のコレクション展「生誕110年・没後30年 森類」の第二章「ペンを執った類」では、類の執筆活動に触れていただけるよう、自筆原稿、下書きや創作メモなどを展示ケースいっぱいに展開しています。

 

類は文筆活動において、文学者に指導を仰ぐことはあっても、特定の師を持つことはなくほぼ独学であったとみられます。当館には、類の手による先人たちの文学作品の抜書や書写がたくさん残されています。国木田独歩、夏目漱石、永井荷風、芥川龍之介、内田百閒、太宰治、岸田國士など、時代もジャンルもさまざま。もちろん鴎外の作品も数多く含まれています。

 

本展では、父・鴎外、母・志げの作品の抜書と書写を展示しています。鴎外作品からは、小説『かのやうに』『雁』『高瀬舟』の抜書です。所々に赤い丸印が付いていますが、鴎外の文体や言葉のリズムを掴もうとしていたのかもしれません。

一方、志げの小説『死の家』は全文を書写しています。東京大空襲の直後に書写しており、疎開先の福島県で書いたものと思われます。どのような思いで書写していたのでしょうか。

 

本展覧会は12月27日(月)までの開催で、残すところあと10日となりました。類の息遣いも感じ取ることができる自筆原稿の数々を、是非会場でご覧ください。

 


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