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特別展「観潮楼の逸品」 展示会場から その6

 投稿日時: 2021-07-30 (446 ヒット)

 

竹内栖鳳作《楳雀図》
 

鴎外は美術に造詣が深く、同時代の美術家と沢山の交流がありました。文展審査員、帝国美術院を通じて親交のあった日本画家・竹内栖鳳もその一人です。

 

楳(うめ)の枝にとまる雀の様子が描かれた小品ですが、動物画を得意とした栖鳳らしい作品と言えるでしょう。鴎外の長男・於菟によると、栖鳳自身が気に入っていた作品だったそうです(森於菟『鴎外の死面と遺品』)。

 

鴎外晩年の日記『委蛇録』の大正7130日の項には「竹内栖鳳贈予画」とあり、この作品が贈られたことを指しているとみられます。前年12月に帝室博物館総長兼図書頭に就任したばかりの鴎外。新たな仕事を前に慌ただしい日々を過ごす中で、この愛らしい雀の姿に安らぎを覚えていたかもしれません。

 

特別展「観潮楼の逸品―鴎外に愛されたものたち」912日(日)までの開催です。

 


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