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【特別展「森家の歳時記」展示会場から その5】

 投稿日時: 2020-11-20 (1276 ヒット)

鴎外筆杏奴宛葉書(大正7115日付、大正81111日付、大正9112日付)

秋が深まり、当館の庭にあるイチョウも綺麗に色づき始めました。

鴎外が秋を詠んだ短歌に『奈良五十首』があります。
陸軍を退官後の鴎外は、帝室博物館総長兼図書頭の職に就き、
正倉院の虫干しを監督するため、毎秋奈良を訪れました。
『奈良五十首』は、鴎外が秋の奈良で目にした風景や、
自身の職務について詠んだものです。


鴎外は、観潮楼にいるまだ幼い子どもたちに宛て、

出張先の奈良から毎日にように手紙を送りました。
虫干しの様子や、雨の日には近隣の寺院をめぐったことなどが書かれ、
その内容は『奈良五十首』で詠まれた短歌とも重なります。
手紙の中には、鴎外自身が鹿の絵を描いたものもあり(写真右)、
子どもたちの寂しさを紛らわせようという鴎外の想いが伝わります。

第三章「鴎外作品に見る春夏秋冬」では、このように季節が表現された作品を、関連資料と併せて紹介しています。

特別展「森家の歳時記」1129日(日)までの開催です。



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