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コレクション展「文学とビール」展示会場から2
現在開催中のコレクション展「文学とビール―鴎外と味わう麦酒の話」では、ビールが印象的に描かれた作品を選び、日本におけるビール普及の歴史を紹介するパネルと共に展覧しています。
明治23年に発表された、鴎外の小説『うたかたの記』では、ミュンヘンのカフェで美術学生がビールを楽しんでいる様子が描かれました。
作中には「麦酒の泡だてるを、ゆり越すばかり盛りたる例の大杯を(中略)握りもち、『新しき樽よりとおもひて、遅うなりぬ。許したまへ』」とことわってビールを給仕する描写が見られます。本作発表時、日本ではほとんど瓶ビールしか飲まれていなかったため、樽からジョッキに注がれたビールが運ばれている風景は、新鮮なものだったことでしょう。ドイツ滞在時にビールに親しんだ鴎外の経験が生かされています。
その他にも、夏目漱石や高村光太郎が描いた「ビール」を紹介していますので、是非展示会場でご覧ください。本展は10月6日(日)まで開催中です(休館日9月24日(火))。