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特別展「一葉、晶子、らいてう―鴎外と女性文学者たち」 展示会場から その2

 投稿日時: 2019-05-15 (198 ヒット)

【右】与謝野晶子『草の夢』 日本評論出版部 大正11年9月 

【左】与謝野晶子自筆短冊「劫初より作りいとなむ殿堂にわれもこがねの釘ひとつ打つ」 
(いずれも鶴見大学図書館蔵)
 
晶子と鴎外は公私に渡って親しく交流していました。鴎外が大正11年7月に急逝した時は、晶子、そして夫・寛もひどく悲しんだといいます。
 
鴎外没後2ヶ月後に刊行された晶子の第18歌集『草の夢』の献辞には、「森林太郎先生に捧ぐ」と記されました。歌集の冒頭には、左の短冊の短歌が掲げられています。「劫初(ごうしょ)」(「この世の初め」の意)からの芸術の殿堂に、黄金(こがね)の釘を打つのだという、メッセージが込められています。鴎外に捧げた歌集の冒頭に、晶子が創造者、表現者としての決意を謳ったこの短歌が掲げられていることは、感慨深くも思えてきます。
 
再来週の今月29日は晶子の命日「白桜忌」。晶子が「殿堂」に打ち付けた「こがねの釘」は、現代のわたしたちにも訴えかけてくるものがあるように思います。
本展では、歌集『草の夢』初版本、そして冒頭歌の晶子自筆短冊、いずれも鶴見大学図書館ご所蔵の貴重な資料をお借りし展示しています。是非会場でご覧になってください。


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