お知らせ
今号は、巻頭コラムとして石川啄木記念館よりご寄稿いただき、館の取り組みについてご紹介いただきました!また、今年3月にリニューアルオープンした、ベルリン森鴎外記念館の展示の様子をお届けしています!
文京区立森鴎外記念館NEWSは、3の倍数月の発行です。館内配布の他、区内施設や全国の文学館等でお手に取っていただけます!また、こちらでもご覧いただけます!
6月27日(火)は第4火曜日のため全館休館です。
現在開催中の特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに」は7月2日(日)までの開催です。
会期も残りわずかとなりました。お見逃しなく!!
現在開催中の特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに―」では、鴎外が自邸の庭に植えていた草花や、作品に記した草花を鴎外と交流のあった植物学者・牧野富太郎の植物図とともに紹介しています。
鴎外と牧野富太郎はいつ頃から交流があったのでしょうか。鴎外の日記に牧野が初めて登場するのは、大正2年1月9日のことです。「牧野富太郎(中略)に通信す」と書かれています。
それ以前の交流が垣間見られるのが展示写真の中ほどに開いて展示されている『増訂 草木図説』(明治40‐大正2年)です。4巻の「巻末ノ記」には、1巻で使われた単語の意味について、鴎外が牧野に「舌人ハ即チ通訳人ナリ」と教えたと記されています。
その後、二人は同じ職場に勤めることになるのですが…続きはぜひ展示会場でご観覧ください。
特別展は7月2日(日)まで開催しております(休館日は6月27日(火))。皆様のご来館をお待ちしております。
本日より、高知県立牧野植物園所蔵の牧野富太郎植物図オリジナル20点を展示公開いたします!
鴎外は日々草花に関心を寄せており、自邸観潮楼の庭では多くの種の植物を育て、日記や随筆、作品にもよく草花を登場させました。その数はなんと500種以上と言われます。これら鴎外と馴染みのある草花の中から20点を選出し、牧野富太郎による細密な植物図で、鴎外も見ていたであろう草花をご覧いただきます。
牧野による植物図は、部分図や解剖図を盛り込み、植物の形態や性質が緻密に描き込まれています。ケント紙等に筆や鉛筆によって描かれたものながら、植物の持つ生命力が見事に感じられます。
オリジナル展示は会期終了の7月2日(日)までです。どうぞお見逃しなく!
現在、特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに」を開催しています。鴎外が自邸の庭に植えていた草花や、作品に記した草花を、鴎外と同じ文久2年生まれの植物学者・牧野富太郎の植物図とともに紹介しています。
作品や日記などに多くの草花を記した鴎外ですが、最後に筆記したいわれる草花名は「ゲンゲ」です。それは、次女・杏奴のために摘んだ「ゲンゲ」の押し花とともに、妻・志げのもとに届いた手紙でした。「アンヌにとらせたい正倉院の中のゲンゲ」
現在、この手紙を特別公開中です(~5月7日まで)。
鴎外が摘んだ「ゲンゲ」を、お見逃しなく!!!
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「鴎外筆志げ宛書簡(押し花と添書き)」大正11年5月5日付
100年経っても花の色味がほんのりと伝わる。