お知らせ
現在からちょうど150年前の1868年、江戸府は東京府へと改称されました。
東京には鴎外の他たくさんの文学者が暮らし、それぞれの視点から街の風景を作品に遺しています。これらの描写の中には現代の私たちにとって馴染み深い風景もあれば、まったく異なる景色もあります。本展では、現在東京都心を環状運転する山手線周辺の地域に焦点を当て、ゆかりのある近代文学作品や文学者、鴎外の足跡を館蔵資料から紹介しています。
明治大正から賑やかだった上野や新橋、当時は郊外だった新宿や渋谷など、文学者がどのように描いたのかを眺めながら、東京をひとめぐりします。鴎外と一緒に、時代を超えた東京散歩をお楽しみください!
また7月9日の鴎外命日(鴎外忌)を記念して、7月限定で鴎外遺言書の原資料を展示しています。鴎外が病床から親友・賀古鶴所に遺言を口述筆記させたのは、ちょうど96年前の今日1922年7月6日のことでした。こちらもお見逃しなく!

特別展「鴎外と旅する日本」も本日で最終日となりました。

6月26日(火)は第4火曜日のため全館休館です。なお、6月27日(水)は午前10時から通常開館いたします。皆さまのご来館をお待ちしております。
<現在会期中の展示>
特別展「鴎外と旅する日本」は7月1日(日)までです。詳細はこちらから→http://moriogai-kinenkan.jp/
森鴎外記念館NEWS23号をアップしました!
本号では画家・藤田嗣治の没後50年を記念し、鴎外と藤田父子の関係について、大妻女子大学教授の須田喜代次氏にコラムをご執筆いただきました。また昨年開館50年を迎えた、日本近代文学館の取り組みをご紹介しています。
本誌は館内配布の他、区内施設や都内文学館の一部などでも配布いたします。
また、当館HPでもご覧いただけます。是非ご覧ください!
賀古鶴所筆鴎外宛書簡 大正2年3月25日付
鴎外の親友・賀古鶴所が鴎外に宛てた書簡です。
本書簡には、熊本藩主だった細川家の家従から寄せられた資料を、鴎外に贈ることが記されています。さらに、細川家家臣・都甲太兵衛について触れ、「熊本の者の癖として熊本程善き地は他にハ無く藩士にして何事かに長じたるものハ即ち日本一のものと断定候が常に候」と述べ、「熊本の者」は都甲のことも「日本一の豪の者」と思っていると続けています。鴎外は大正6年1月に小説『都甲太兵衛』を発表しており、本書簡の情報が執筆につながった可能性もあるかもしれません。
都甲は、剣豪と謳われ熊本に墓がある“ある人物”とも関連が深い人物です。その“ある人物”とは…展示会場でお確かめください!
6月20日(水)には、本展最後のギャラリートークがあります。
ぜひお越しください。



