お知らせ

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 投稿日時: 2025-06-24 (288 ヒット)

本号では、前橋文学館特別館長の萩原朔美氏に鴎外長女・森茉莉との思い出についてを、不忍ブックストリート代表の小張隆氏に活動20周年についてをご執筆いただきました。
 
館報は館内で配布中のほか、こちらでもご覧いただけます。


 投稿日時: 2025-06-20 (215 ヒット)

6月23日(月)、24日(火)は全館休館です。

6月25日(水)より通常開館いたします。
特別展「本を捧ぐ―鴎外と献呈本」は6月29日(日)までの開催です。お見逃しなく!


 投稿日時: 2025-06-08 (357 ヒット)

開催中の展覧会から展示資料を紹介します。
 
右〔与謝野寛・晶子旧蔵〕、左〔小島政二郎旧蔵/鴎外献呈署名本〕
鴎外『仮名遣意見(かなづかいいけん)』私家版 明治41(1908)年 【いずれも個人蔵】





 
明治41年、臨時仮名遣調査委員会における自らの演説を再演して速記させたものです。
冒頭には赤いインクで「秘」と捺されています。発行部数は不明ですが私家版のためおそらく少部数であったと思われます。本展では与謝野寛・晶子旧蔵のものと、小島政二郎旧蔵のもの、二冊が揃いました。
 
与謝野夫妻旧蔵のものは鴎外の献辞はありませんが、二人の蔵書印が確認できます。ところどころ寛によるとみられる訂正や句読点の変更の書き込みがなされています。これは鴎外没後間もなく「明星」2巻5号(大正11年10月)に『森林太郎先生遺文(其二)』として掲載された字句と一致します。
 
小島旧蔵のものは、発行から12年後の大正9(1920)年5月18日に贈られました。朱墨で「コレガ最後の一部」であると記され、「ドウゾ御手元ニ保存シテ置イテ下サイ」と書かれています。署名「森林太郎」の下には鴎外の花押が添えられているところも興味深い献呈署名本です。大正5年当時、学生だった小島は、随筆『オオソグラフィイ』において鴎外の仮名遣いについて言及したことがあり、それをきっかけに鴎外と交流が始まりました。30歳以上年の離れた鴎外と小島ですが、長らく仮名遣いについて意見を交わしていたであろうことが想像できます。
 
与謝野夫妻旧蔵のものは展覧会図録への掲載はありません。また、小島旧蔵のものは展覧会初出品という貴重な献呈署名本です。是非会場でじっくりとご覧ください。

特別展「本を捧ぐ―鴎外と献呈本」は、今月6月29日(日)までの開催です。
 


 投稿日時: 2025-05-23 (271 ヒット)

5月26日(月)、27日(火)は全館休館です。

5月28日(水)より通常開館いたします。特別展「本を捧ぐ―鴎外と献呈本」を引き続きお楽しみください。


 投稿日時: 2025-05-21 (429 ヒット)

開催中の展覧会から展示資料を紹介します。
 
〔杏奴旧蔵/北原白秋、鴎外献呈署名本〕
北原白秋訳『まざあ・ぐうす』アルス 大正10(1921)年 【1G-キ1-1】

 

詩人、歌人で童謡作家でもあった北原白秋による、イギリスの伝承童謡集『マザーグース』の訳詩集で、鴎外の次女・杏奴(あんぬ)の旧蔵本です。本書の見返しには、右側に「謹呈 森鴎外先生 北原白秋」と訳者である白秋の献辞が記され、左側には「アンヌに 森林太郎」と書き添えられています。恐らく、鴎外は白秋から贈られた献呈署名本を杏奴にプレゼントしたのでしょう。
 
本書が発行されたのは大正10年12月のことです。いつ白秋が鴎外に本を贈り、鴎外が杏奴にプレゼントしたのかは分かっていませんが、大正11(1922)年7月に鴎外は死去するため、鴎外が最晩年に贈られ/贈った本であることは明らかです。鴎外は蔵書を最も大切にしていたといいますが、その蔵書の中から愛する子どもたちへその一部を託していました。
 
さて、2025年は北原白秋の生誕140年、そして5月27日は杏奴の116回目の誕生日です。
展示会場では、『まざあ・ぐうす』以外にも白秋の献呈署名本や鴎外が杏奴にプレゼントした本を紹介しています。是非会場でご覧ください。
 


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