お知らせ
「千駄木」での鴎外と漱石の最大の接点は、時期を異にして住んだ「駒込千駄木町57番地の家(通称:猫の家)」です。この家を鴎外は明治23年10月から1年ほど借家し、明治36年3月から明治39年12月までは漱石が借主となり暮らしました。
漱石はこの家で『吾輩は猫である』を執筆し、文名を一躍高めました。作中には57番地の家の間取りや周辺などが描かれ、『猫』を読んだ鴎外の母・峰子も、家の様子が以前と変わっていないと語ったと伝わります。
開催中の特別展では、明治40年9月に漱石が57番地の家の家主・斎藤阿具(漱石の学友で歴史学者)に贈った『吾輩は猫である』上・中・下編(文京ふるさと歴史館蔵)を展示しています。漱石は、上編の見返しに阿具の家を借りていた頃「玄関脇の書斎に立籠もつて月々起稿して遂に出来たもの」と献辞を載せました。そして受け取った阿具は、下編の見返しに識語(漱石が住んだ時期、転居経緯など)を記しました。それぞれの想いが込められた特別な『猫』を、お見逃しなくご覧ください。【上編見返しの展示は11月11日まで。11月12日からは下編見返しを展示】
10月24日(火)は全館休館です。
特別展「千駄木の鴎外と漱石~二人の交流と作品を歩く」が本日より開幕しました!
二大文豪と並び称される森鴎外(1862-1922)と夏目漱石(1867-1916)は、ともに「駒込千駄木町」に暮らした文京区ゆかりの文人です。鴎外が後半生を過ごし、漱石が作家として出発した「千駄木」をキーワードに二人の交流や作品を紹介します。
自著を贈るやり取り、時期を異にして二人が住んだ「駒込千駄木町五十七番地の家」について、そして鴎外『青年』、漱石『三四郎』をはじめとする作品の登場人物の交錯を、書簡や原稿、献呈本などとあわせて展覧します。
展覧会を見終えて記念館を出た後、千駄木の街が来た時と少し違って見えるかもしれません。千駄木に刻まれた鴎外と漱石の記憶をぜひご覧ください。
10月2日(月)から10月6日(金)は、展示替えのため全館休館いたします。
本号では、現在開催中のコレクション展「生誕120年 森茉莉」に関連し、鴎外作品、志げ作品に見る茉莉について、日本女子大学他非常勤講師の藤木直実氏に巻頭コラムをご執筆頂きました。
また、特別展「鴎外の食」で取り上げた鴎外旧蔵レシピ本をもとにした、再現料理の試みを紹介しています。
館内で配布中のほか、こちらでもご覧いただけます。