お知らせ
現在、特別展「文して恋しく懐かしき君に―鴎外、『即興詩人』の10年―」を開催しております。
展覧会では、鷗外訳『即興詩人』をこよなく愛する画家・安野光雅氏の『繪本 即興詩人』の原画20点を展示しています。繊細で柔らかな色彩と緻密な筆致による『即興詩人』の舞台イタリアの風景が、展示室を華やかに彩っています!
羅馬に往きしことある人はピアツツア、バルベリイニを知りたるべし。(鴎外訳『即興詩人』冒頭)
物語の風景だけでなく、みなさんが旅行で訪れたり、映画で観たりした「あの」風景にも出会えるかもしれません。お見逃しなく!!!
左)スペイン階段、右)ピアッツァ・バルベリーニ / 左)ローマは不滅、右)サンピエトロ大聖堂
津和野町立安野光雅美術館蔵 ©空想工房
※画像の無断転用、転載はお断りいたします。
『文豪ストレイドックス』とのコラボ企画に関して、イベントページの情報を更新しました。
本日、特別展「文して恋しく懐かしき君に―鴎外、『即興詩人』の10年―」が開幕しました!
『即興詩人』は、デンマークの作家・アンデルセン原作の自伝的小説です。鴎外は、この作品の翻訳に、約9年の歳月をかけました。イタリア旅行記のような瑞々しい風景描写は、当時の読者に新鮮な西洋文化の疑似体験をもたらし、『即興詩人』は雑誌連載開始直後から文壇で話題となりました。
本展では『即興詩人』連載開始から単行本発行までの10年間(明治25~35年)に着目し、『即興詩人』の連載発表とともに、鴎外自身の変化、成長を辿ります。また、『即興詩人』をこよなく愛する同郷・津和野出身の画家、安野光雅による絵画作品『繪本 即興詩人』から、選りすぐりの20点を展示。鴎外の半生のロマンが閉じ込められた、『即興詩人』の世界をお楽しみください。
特別展は12月4日(日)まで開催。講演会や朗読会など、関連イベントも多数開催しますので、ぜひご参加ください!
9月26日(月)~30日(金)は、展示替えのため全館休館いたします。
10月1日(土)からは、特別展「文して恋しく懐かしき君に―鴎外、『即興詩人』の10年―」を開催いたします。
どうぞ御来館下さい。
鴎外の小説第一作『舞姫』自筆原稿(学校法人跡見学園所蔵)、そして
『文づかひ』自筆原稿(大阪樟蔭女子大学)の
特別展示期間があと2日(9月11日日曜日まで)となりました。
2つの自筆原稿がならぶ貴重な機会です。
皆様のご来館をお待ちしております。