お知らせ
荷風愛用の傘と下駄 永井壮一郎氏蔵
今回の展示では、同じく荷風旧蔵の『あめりか物語』(日本近代文学館蔵)と一緒に展示中です。この2冊が並ぶのは、荷風没後以来といわれています。貴重な“再会”をお見逃しなく!!!
本日11月1日は当館の開館記念日です。
本日、展覧会をご観覧の方全員に当館オリジナルポストカードプレゼントしています!
ぜひお立ち寄りください。
★二冊の荷風旧蔵本と自筆原稿『再会』★
荷風の初版本の中でも、出荷直前に発禁処分を受けた『ふらんす物語』は、群を抜いた貴重本です。押収を逃れた少部数のみが現存するといわれていますが、展覧中の革装『ふらんす物語』は、荷風旧蔵本という究極の一冊です。また、『ふらんす物語』所収作品の自筆原稿は、『再会』以外は発見されていません。
本展開催に際して、あらためて確認されたのが、荷風旧蔵本の『あめりか物語』です。『あめりか物語』は、荷風が帰国した翌月に刊行され、好評を得た作品です。荷風は、『ふらんす物語』と揃いの革装が施されたものを持っていたことがわかりました。
アメリカ、フランス滞在中に執筆した作品集『あめりか物語』、フランス滞在中や帰国船内、帰国後の執筆を収めた『ふらんす物語』。海外体験によって生まれた作品を、荷風がいかに大切にしていたのか、想像に難くありません。
この二冊の荷風旧蔵本が並ぶのは、荷風没後以来ともいわれています。まさに、奇跡の“再会”がここにあります。
11月10日までの限定公開です。お見逃しなく!
下記日程は、2階図書室を閉室いたします。
ご不便をおかけいたしますが、ご協力お願い申し上げます。
2019年10月23日 10時~14時
※14時以降は通常通り開室いたします。