お知らせ
寺崎廣業筆鴎外宛年賀状 大正3(1914)年1月1日付
東京美術学校(現・東京藝術大学)の講師や、
文部省美術展覧会審査員、帝国美術院院長などを歴任した鴎外は、
生涯を通して多くの美術家との交流がありました。
大正3年、日本画家・寺崎廣業から届いた年賀状には、
この年の勅題・社頭杉(しゃとうのすぎ、「社殿の前の杉」の意)が刷られています。
勅題(ちょくだい)とは、歌会始のため事前に出される御題を指し、
年賀状の画題となることも多かったようです。
また住所面に目を向けると、葉書の紙面三分の一のスペースに、
賀詞と寺崎の住所、氏名が書かれていることが分かります。
明治33年に私製葉書(絵葉書)の使用が認可されてから、
明治40年には、絵葉書の住所面の下部三分の一に通信文の記載が可能になりました。
展示資料からは、このような郵便制度の変化をも見ることができます。
コレクション展「拝啓、森鴎外様―鴎外に届いた手紙 Part1 年賀状を楽しむ」は
2021年1月24日(日)までの開催予定です。
明日、12月22日(火)は第4火曜日のため、全館休館です。
12月23日(水)より通常通り開館いたします。
開催中の「拝啓、森鴎外様 ―鴎外に届いた手紙 Part1年賀状を楽しむ」を引き続きお楽しみください。
文京区立森鴎外記念館NEWSの最新号33号をアップしました!
巻頭コラムには、元東京藝術大学特任教授の瀧井敬子氏より、
「鴎外の「別離」と『ゼッキンゲンのトランペット吹き』」をご執筆いただきました。
また、現在開催中のコレクション展「拝啓、森鴎外様―鴎外に届いた手紙」の
監修者である山崎一穎氏に、同展開催によせて「手紙を読む楽しさ」について
ご執筆いただきました。
本誌は当館での配布ほか、こちらでもご覧いただけます。
是非ご覧ください!
詳細は以下の通りです。
日時:12月19日(土)14時~(30分程度)
定員:先着15名(先着順)
申込不要、当日の展示観覧券が必要です。
直接講座室へお越しください(開場13時30分)。