お知らせ


また、写真が観潮楼のどの場所で撮影されたかをまとめると共に、一部の写真をカラー化し、モノクロ写真と並べたパネルも作成しました。カラー化はあくまでもイメージですが、観潮楼の門の先や家の奥行など今まで気づけなかった部分が見え、観潮楼や家族の姿がより身近に感じられます。
*当館1階のショップでは特別展の図録を販売中です(1,200円)。通信販売をご希望の方は、お問い合わせください。
本日1月9日より、特別展「写真の中の鴎外 人生を刻む顔」が開幕しました!
本年(2022)年は、森鴎外(1862-1922)の生誕160年・没後100年です。
文京区および当館では、1年を通じて、さまざまな記念事業を予定しています。
本展は、展覧会の第一弾。写真をとおして、鴎外の生涯や功績を振り返ります。
若き日から晩年に至るまで、努力を重ね、自らを鍛え乗り越えてきた鴎外の顔かたちやまなざしにも注目します。写真に残された等身大の“鴎外”をご覧ください。
館内には、鴎外と記念撮影ができるフォトスポットも設置しました。
鴎外記念年に思い出の一枚をぜひ!
4月17日(日)までの開催です。展覧会の最新情報は、記念館HP等でご確認ください。
(会期中の休館日は1月25日(火)、2月21日(月)・22日(火)、3月22日(火)です。)
12月28日(火)から1月8日(土)の期間は年末年始および展示替えのため全館休館いたします。
新年は、1月9日(日)より
文京区立森鴎外記念館NEWSの最新号37号をアップしました!
巻頭コラムには、森類(鴎外の三男)に焦点を当てた小説『類』の著者・朝井まかて氏にエッセーを寄せて頂きました。
また、森鴎外記念会会長・小泉浩一郎氏による、鴎外の小説『ヰタ・セクスアリス』に関する論考を掲載しています。
本誌は当館での配布ほか、こちらでもご覧いただけます。
是非ご覧ください!
類自筆原稿 鴎外、志げ作品の書写
(鴎外作品は年不詳、志げ作品は昭和20年3月16日に書写)
現在開催中のコレクション展「生誕110年・没後30年 森類」の第二章「ペンを執った類」では、類の執筆活動に触れていただけるよう、自筆原稿、下書きや創作メモなどを展示ケースいっぱいに展開しています。
類は文筆活動において、文学者に指導を仰ぐことはあっても、特定の師を持つことはなくほぼ独学であったとみられます。当館には、類の手による先人たちの文学作品の抜書や書写がたくさん残されています。国木田独歩、夏目漱石、永井荷風、芥川龍之介、内田百閒、太宰治、岸田國士など、時代もジャンルもさまざま。もちろん鴎外の作品も数多く含まれています。
本展では、父・鴎外、母・志げの作品の抜書と書写を展示しています。鴎外作品からは、小説『かのやうに』『雁』『高瀬舟』の抜書です。所々に赤い丸印が付いていますが、鴎外の文体や言葉のリズムを掴もうとしていたのかもしれません。
一方、志げの小説『死の家』は全文を書写しています。東京大空襲の直後に書写しており、疎開先の福島県で書いたものと思われます。どのような思いで書写していたのでしょうか。
本展覧会は12月27日(月)までの開催で、残すところあと10日となりました。類の息遣いも感じ取ることができる自筆原稿の数々を、是非会場でご覧ください。