お知らせ
特別展『谷根千“寄り道”文学散歩』では、谷中ゆかりの文人として幸田露伴を紹介しています。露伴は、明治23年~明治26年まで谷中の銀杏横丁に暮らしました。その頃書かれたのが、『五重塔』です。谷中のシンボルとして親しまれていた天王寺の五重塔(昭和32年焼失)をモデルにした作品です。露伴は原稿を投函する道すがら、毎日のように五重塔を眺めていたといいます。
展示資料の中から、露伴が鴎外に宛てたちょっと気さくな1通を紹介します。
○幸田露伴筆鷗外宛書簡[明治23年2月頃](文京区立森鷗外記念館蔵) 食通・お酒好きと知られる露伴らしく、酒盗の食べ方が記されている。
  
○幸田露伴愛用 徳利とワイングラス(個人蔵) 晩酌に使用したものと伝わる。露伴は「酒仙」の異名をもつほど、酒を好んだ。【特別出品】

※画像の無断転用、転載はお断りいたします。
展覧会では、露伴の他にも尾崎紅葉、坪内逍遙、正岡子規などが鴎外に宛てた手紙を展示しています。近代文学の青春期の交流をご覧ください。
6月から9月の毎週金曜日は20時まで開館します!
今年はゴールデンウィークから夏を思わせるかのような暑い日もあり、
日中のお出かけは大変…という日は、18時以降の夜間開館時にご来館ください!
仕事帰りや学校帰りにも!涼しい時間帯にゆっくりご鑑賞いただければ幸いです。
夜間開館中はカフェも19時までオープン(LOは18時半)!
7月12日(日)までは特別展「谷根千“寄り道”文学散歩」を開催中です。
5月26日(火)は、第4火曜日のため、全館休館です。ご注意ください!
5月27日(水)からは、通常通り開館いたします。
ご好評いただいております、現在開催中の特別展「谷根千“寄り道”文学散歩」。谷中は幸田露伴の『五重塔』、根津は夏目漱石の『道草』、千駄木は鴎外の『青年』にスポットをあてながら、谷根千ゆかりの文学作品や文人たちを紹介しています。
展覧会を見ると、きっとそれぞれの作品をもっと読んでみたくなるはず!
ということで、地下一階休憩室に、読書コーナーを設けました!一休みして頂きながら、気になったあの作品この作品を、ぜひお手に取ってご覧ください(持出はできません)。家に帰って読みたいという方には、当館ショップや近隣の本郷図書館にも、どうぞ寄り道してくださいね。

特別展『谷根千“寄り道”文学散歩』では、夏目漱石が森鷗外に宛てた手紙や漱石が鷗外に贈った自著などで、二人の交流の一端を紹介しています。以下はその中の一点です。
○夏目漱石筆鷗外宛はがき(表・裏)[大正2年2月15日付](文京区立森鷗外記念館蔵) 鷗外の小説『青年』寄贈の礼と、自身(漱石)の講演集『社会と自分』を献本する旨が書かれている。
 
画像の無断転用、転載はお断りいたします。
また、漱石の千駄木時代が投影された作品『道草』(日本近代文学館蔵)の自筆原稿も特別出品中です。橋口五葉デザインの漱石山房原稿用箋に書かれた原稿には、漱石の推敲のあとが見られます。
ぜひお見逃しなく!


		
		
		
		
		
		
		