お知らせ
特別展「谷根千“寄り道”文学散歩」も残すところ最後の週末となりました!
かけこみ、見どころ紹介その3をアップです!
鴎外は、女性の文化人たちの活動を応援していました。鴎外と露伴、斎藤緑雨が展開していた文芸批評「三人冗語」で、樋口一葉の『たけくらべ』を絶賛したことはよく知られています。鴎外はその他にも、与謝野晶子の才能を認め、晶子が渡欧するのを援助したり、平塚らいてう等が結成した青鞜社を応援したりしていました。鴎外の妻・志げや、妹・小金井喜美子は同社の賛助会員となっています。
展覧会では、こういった女性たちの活動を示す資料を展示中です。また、鴎外の長女・森茉莉、露伴の次女・幸田文の自筆原稿や愛用品等も展示しています。もし、見逃した資料がありましたら最後のチャンスにぜひご来館ください!
特別展「谷根千“寄り道”文学散歩」も残り5日で終了!見どころ紹介その2をアップ!
食通として知られ、お酒にまつわるエピソードが多く残されている幸田露伴。露伴が愛用していたグラスと徳利を特別に展示しています。露伴から鴎外に送られた手紙の中には、酒盗の食べ方が記されたものもあります。
また、露伴の代表作の一つ『五重塔』をご紹介しております。谷中・天王寺の五重塔は1644年に建立され、その地域のシンボル的な存在として親しまれていましたが、1957年に焼失してしまいます。展覧会では、その五重塔の焼け残った心柱と伝えられていれる資料を展示しています。
いずれも貴重な資料ですので、この機会にぜひご覧ください!
7月5日、東海大学准教授の出口智之先生を講師にお迎えし、
特別展関連講演会「若き日の森鴎外―文事と交友―」を開催しました。
明治20年代、若き日の鴎外が、露伴や根岸党の文化人たちと、
親しく交友していた姿を、さまざまな資料からご紹介いただきました。
ご好評頂いております、特別展「谷根千“寄り道”文学散歩」が残り一週間となりました!
まだご覧頂いていない方も、またもう一度見たいという方も、ぜひご覧ください!
ご来館を迷っている方に、見どころをご紹介!
現在、日本近代文学館からお借りした、夏目漱石自筆の『道草』の原稿を展示しています。『道草』は漱石の自伝的小説と言われ、主人公の健三(=漱石)が駒込千駄木町57番地(通称「猫の家」)に住んでいる頃の生活を描いています。この「猫の家」では『吾輩は猫である』が執筆され、現在は跡地に碑が建てられています。
実はこの家、漱石が住む十数年前に、偶然にも鴎外が住んでいたことがありました。親しく交流していたとは言い難い二人ですが、書簡や日記によってその交流が確認できます。
橋口五葉デザインの原稿用箋や、塗りつぶされた推敲の後など、挙げだしたらキリのない見どころ満載の資料群。この機会にお見逃しなく!