お知らせ
12月29日(日)~1月3日(金)は全館休館です。
坪内逍遙作詞、田村虎蔵作曲「郵便箱の歌」(明治33年)
現在、特別展「111枚のはがきの世界―伝えた思い、伝わる魅力」を開催中です。展示中の111枚のはがきは、明治23年から昭和51年まで86年にわたり、郵便の歴史をたどることもできます。
第一展示室では、「郵便箱の歌」を紹介しています。
これは、坪内雄蔵(逍遙)編『国語読本』尋常小学巻五(明治33年、冨山房)に採用された唱歌です。唱歌を集めた『読本唱歌』巻三(明治34年、冨山房)には、「坪内文学博士作歌」とあり、作曲は多くの唱歌の作曲に関わっている田村虎蔵によるものです。
当時全国に広まっていた郵便制度について、児童が親しみやすいように唱歌を使って教えたのです。擬人化した郵便箱によって郵便の機能を紹介するほか、「封書、帯封、開き封、わうふく(往復)はがき、並みはがき」と郵便の種類も示されます。
会場内では、30分に1回程度音源が流れます。ふしぎと懐かしい唱歌のリズムとあわせて、「111枚のはがきの世界」をお楽しみください。