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特別展「鴎外、最後の4年間―帝室博物館総長兼図書頭・森林太郎」展示会場から その2
投稿日時: 2025-12-14 (63 ヒット)
図書頭の仕事の一つに「皇統譜の登録」がありました。
皇統譜とは、天皇・皇族の身分に関する事項を登録するもの(いわゆる戸籍にあたるもの)で、出生や成年、結婚などが記録されます。本年9月6日、秋篠宮家のご長男悠仁親王殿下の成年式が行われたことは記憶に新しいですが、これを受けて、10月3日、成年式を終えられたことが皇統譜に登録されました。
展覧会では大正8年5月7日の皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)の成年式と、大正10年11月25日の摂政就任の事項を記載した皇統譜(旧譜)を展示しています。いずれも鴎外(森林太郎)の署名と図書頭の印が押されています。
その他、「天皇皇族実録の編修」「公文書類の管理」「御歴代の代数調査」など、これまで展示紹介されることのなかった図書頭の業務について、宮内省の公文書類を通して具体的に知ることができる貴重な機会となっています。



