暁の劇場―鴎外が試みた、或る演劇
会期 2014年4月26日(土)~6月22日(日)
※会期中の休館日 5月27日(火)
会場 文京区立森鴎外記念館 展示室1、2
開館時間 10時~18時(最終入館17時30分)
※6月中の金曜日は20時まで開館(最終入館19時30分)
観覧料 一般600円(20名以上の団体:480円)、
中学生以下、障がい者手帳ご提示の方と同伴者1名まで無料
森鴎外が同時代の演劇に深く関わっていたことはあまり知られていません。
明治維新によって日本は近代的な統一国家へと進みだします。旧来の慣習を打破する変革は、政治、経済、社会の規律だけでなく、演劇にも及びました。新劇場の建設、脚本の改良、俳優養成所の設立、女優の誕生など、変革の内容はさまざまで、こうした過程で多種多様な新しい演劇が生まれました。
芝居から演劇へ、芝居小屋から劇場へ、役者から俳優へ、女方から女優へ、見物から観客へ。
新しい演劇のかたちを手探りしていた時代に、鴎外はゲーテ、イプセンなどのヨーロッパ戯曲や批評の翻訳、戯曲の創作、演劇評論などを行い、当時の劇壇に新風を送り込みました。鴎外も当時の演劇人たちと同じように演劇の未来を信じ模索していたのです。
今回の展覧会では、鴎外生前に上演に至った鴎外作品「玉篋両浦嶼」「仮面」「ジョン・ガブリエル・ボルクマン」「ノラ」「曾我兄弟」などを中心に、伊井蓉峰や小山内薫、上山草人など上演に関わった人々との交流を紹介します。舞台写真、ポスター、プログラム、自筆原稿、演劇人との交流書簡などを通じて、鴎外が試みた近代劇をご覧ください。
【展覧会で紹介する作品】
玉篋両浦嶼/日蓮聖人辻説法/仮面/ジョン・ガブリエル・ボルクマン/静/生田川/寂しき人々/ファウスト/マクベス/女がた/ノラ/曽我兄弟
◆◇展覧会関連講演会―応募は締め切りました
「100年前の演劇と鷗外」
日時 5月17日(土)
講師 児玉竜一氏(早稲田大学教授、早稲田大学演劇博物館副館長)
「上演された劇場―俳優と鴎外―」
日時 5月31日(土)
講師 神山彰氏(明治大学教授)
◆◇ギャラリートーク
当館学芸員が展示解説を行います。
5月14日、28日、6月11日(いずれも水曜日)
各回14時~(30分程度)
申込不要(展示観覧券が必要です)