特別展「鴎外の食」
会期:2023年4月8日(土)~7月9日(日)
※会期中の休館日 4月25日(火)、5月22日(月)・23日(火)、6月26日(月)・27日(火)
会場:文京区立森鴎外記念館 展示室1、2
開館時間:10時~18時(最終入館は閉館30分前)
観覧料:一般600円(20名以上の団体:480円)
※中学生以下無料、障害者手帳ご提示の方と介護者1名まで無料
※文京ふるさと歴史館入館券、パンフレット(押印入)、友の会会員証ご提示で2割引き
※その他各種割引がございます。詳しくはコチラをご覧ください。
監修:山崎一穎(跡見学園女子大学名誉教授、森鴎外記念会顧問)、江原絢子(食文化史監修/東京家政学院大学名誉教授)
協力:株式会社精養軒、公益財団法人味の素食の文化センター、台東区立下町風俗資料館、東京大学総合図書館、文京ふるさと歴史館
明治維新後の日本は欧米諸国に追いつこうと富国強兵を目指し、西洋文化を積極的に取り入れることで近代化を推し進めました。食も例外ではなく、肉食や乳製品、パン食など西洋料理が、都市部を中心に次第に普及していきます。江戸末期に生まれ、明治・大正期を生きた文豪・森鴎外(1862~1922)は、大きく食文化が変わる時代にどのような食生活を送ったのでしょうか。
本展では、鴎外の日記や書簡、作品、家族の回想から、食に関するエピソードを集めてみました。鴎外は美食家ではなく、食への強いこだわりはありませんでしたが、医学者として食を重んじたのはもちろんのこと、知的探求心から食文化に関心を寄せていたようです。食をとおして鴎外を見つめると、家族を大事にする姿、質素な暮らしを好む性格、宴席に垣間見える幅広い人物交流、官吏だからこそ出席した御陪食、自身が訪れた料理店を舞台にした作品など、その人柄や嗜好、業績まで横断的に見渡すことができます。
食生活は時代や地域、環境、個人の好みによって異なりますが、今も昔も私たちにとって欠かせないものです。遠い存在に思える鴎外も、食を通じて身近に感じるかもしれません。「鴎外の食」を一緒に味わってみませんか?
※展示リストはこちら。
◇展示関連イベント
- 講演会①
「文京区をめぐる作家の〈食〉と文学」
講師:大本泉氏(仙台白百合女子大学教授)
日時:6月10日(土)14時~15時30分
会場:文京区立森鴎外記念館 2階講座室
定員:50名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
料金:無料(参加票と本展の観覧券(半券可)が必要)
申込締切:5月26日(金)必着
※応募方法等詳細はこちら
※応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
- 講演会②
「近代「食」散歩~明治・大正期の料理書をめぐって~」
さまざまな異国の食文化との出会いの中で、新しい日本の味が模索された近代。鴎外が生きた明治・大正時代の食事情を、当時の料理書を基本資料に読み解きます。
講師:東四柳祥子氏(梅花女子大学教授)
日時:7月1日(土)14時~15時30分
会場:文京区立森鴎外記念館 2階講座室
定員:50名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
料金:無料(参加票と本展観覧券(半券可)が必要)
申込締切:6月16日(金)必着
※応募方法等詳細はこちら
◇ギャラリートーク
展示室にて当館学芸員が展示解説を行います。
5月3日(水祝)、5月31日(水)、6月28日(水)
いずれも14時~(30分程度)
申込不要(当日の展示観覧券が必要です)。
※上記に加え、会期中展示解説をYouTubeチャンネルにて配信予定。