お知らせ
鴎外が最後の4年間にのこした著述に『帝謚考(ていしこう)』と『元号考(げんごうこう)』があります。『帝謚考』は「神武」以降「明治」までの天皇の諡(おくりな)を考証した書で、鴎外生前に宮内省図書寮の刊行物として発行されました。『元号考』は「大化」以来「明治」に至るまで240余の元号の出典を考証した研究で、鴎外の死去により未完となりました。いずれも鴎外が図書頭として歴代天皇の歴史を整理する事業において編纂に取り組みましたが、その過程がわかる鴎外生前の公文書は確認できていません。
展覧会では、原稿や鴎外の書簡などから、『帝謚考』と『元号考』の成立過程を紹介しています。書簡や日記といった私的な文書からは、最晩年の鴎外がこのふたつの著述に強い決意のもと取り組んでいたことが伝わってきます。そして、鴎外にその想いを託され引き継いだ人々によって、これらは『鴎外全集』に収録されました。
特別展「鴎外、最後の4年間―帝室博物館総長兼図書頭・森林太郎」は1月12日(月・祝)までの開催です。この機会をお見逃しなく。




