お知らせ
投稿日時: 2025-09-12 (87 ヒット)
開催中の展覧会から展示資料を紹介します。
小池堅治編訳『独文 舞姫 倫敦塔』 南江堂書店 大正8年(大正6年初版)【1A-マ3】

小説『舞姫』は、鴎外生前から外国語に翻訳されていました。
その一つが『独文 舞姫 倫敦塔』です。大正6年に小池堅治(号・秋声、旧制第二高等学校教授)が『舞姫』と夏目漱石『倫敦塔』とをドイツ語訳し、日本語の原文を併記して出版したものです。
翻訳にあたり小池は、面識のなかった鴎外に、原文を併載し翻訳を刊行することを手紙で問い合わせ、鴎外の承諾を得ました。その後、小池は鴎外に序文も依頼し、贈られたのが漢詩『題訳本舞姫』です。詩の中で、鴎外は、『舞姫』は外国の美しい人について書いた物語であることと、年をとった自分が当時を振り返った気持ちを詠んでいます。小池はその漢詩を写真図版で『独文 舞姫 倫敦塔』に掲載しました。本展では、そのページを開いています。
展示会場では、鴎外の漢詩草稿を綴じた『森鴎外自筆「丙辰存稿」手記』、友人・賀古鶴所に示した同も一緒に展示しています。あわせてご覧ください。
なお、漢詩『題訳本舞姫』については「文京区立森鴎外記念館NEWS」51号(2025年6月発行)「展示会場から」もご参照ください。
投稿日時: 2025-08-29 (168 ヒット)
スタンプラリー「五館文学めぐり」コンプリート賞は、予定数に達したため配布を終了しました。
なお、当館参加賞のステッカー(3種より1種お選びいただけます)は十分に数がございます。
スタンプラリーの開催は、8月31日(日)までです。是非ご参加ください。
投稿日時: 2025-08-29 (294 ヒット)
開催中の展覧会から展示資料を紹介します。
『塵泥』千章館 大正4年【1A-チ2】

『塵泥[ちりひじ]』は鴎外の創作小説4編を収録した書籍です。自身の留学経験に着想を得、ドイツを舞台にした三作品『うたかたの記』、『文づかひ』、『舞姫』に加え、日本を舞台にした『そめちがへ』が掲載されています。鳥や草花をあしらった表紙の装丁は、画家・橋口五葉の装丁です。
鴎外生前の『舞姫』掲載書籍としては、雑誌「国民之友」に始まり、『国民小説』、『美奈和(水沫)[みなわ]集』、『改訂美奈和(水沫)集』に次ぐ5番目に出版されました。
鴎外は、『舞姫』を再掲する度に手を入れました。初出から25年が経って出版された『塵泥』も例外ではなく、『改訂美奈和(水沫)集』と比較すると150ヶ所以上におよぶ異同が見られます。例えば、冒頭の2番目の文では、それまでの収録で「熾熱灯[しねつとう]の光の晴れがましきもやくなし」と書かれていたのが、本書では「やくなし」が「徒[いたづら/あだ]なり」に修正されました。
『舞姫』を掲載・出版する際には、生前のどの収録に依拠したかで文言が変わってきますが、現在は『塵泥』版が底本とされています。『塵泥』を含む生前の『舞姫』収録書籍6冊は、展示室でご覧いただけます。
投稿日時: 2025-08-22 (168 ヒット)
8月25日(月)、26日(火)は全館休館です。
8月27日(水)~29日(金)は開館いたしますが、モリキネカフェは休業です。
コレクション展「小説『舞姫』をよんでみよう!」を引き続きお楽しみください。
投稿日時: 2025-08-21 (175 ヒット)
イベントのため、8月24日(日)のボランティアによる館内案内の開始時間を以下のように変更いたします。
14:00開始 → 14:30開始
何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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