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特別展「観潮楼の逸品」展示会場から その1

 投稿日時: 2021-04-17 (249 ヒット)

扁額『賓和閣(ひんわかく)』

現在当館では、春の特別展「観潮楼の逸品―鴎外に愛されたものたち」を開催中です。鴎外が愛用していた文具、印章、喫煙具や、鴎外の邸宅・観潮楼(かんちょうろう、現・当館)に飾られた絵画や書などを展覧しています。

展覧会は、観潮楼の玄関にかけられていた扁額「賓和閣」からはじまります。
森於菟(鴎外長男)の随筆『砂に書かれた記憶』(筑摩書房)では、鴎外自らが玄関正面の欄間に釘を打っているところに通りかかり、手伝った時に読めない字を問うたところ、「ひんわかく(賓和閣)。この家でお客さんが仲好くするのだ。うちのものは始終けんかしているから丁度好いだろう」と語ったと回想されています。『鴎外日記』(明治43213日)には、この額をもらい受けた記録がありますが、額には落款もなく、由来もよくわかっていません。いうなれば「賓和閣」は、於菟の記憶と鴎外の記録とともに語り継がれてきた特別な逸品です。

観潮楼の訪問者がくぐり抜けた『賓和閣』越しに広がる展覧会をお楽しみください。



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