お知らせ
本日より、高知県立牧野植物園所蔵の牧野富太郎植物図オリジナル20点を展示公開いたします!
鴎外は日々草花に関心を寄せており、自邸観潮楼の庭では多くの種の植物を育て、日記や随筆、作品にもよく草花を登場させました。その数はなんと500種以上と言われます。これら鴎外と馴染みのある草花の中から20点を選出し、牧野富太郎による細密な植物図で、鴎外も見ていたであろう草花をご覧いただきます。
牧野による植物図は、部分図や解剖図を盛り込み、植物の形態や性質が緻密に描き込まれています。ケント紙等に筆や鉛筆によって描かれたものながら、植物の持つ生命力が見事に感じられます。
オリジナル展示は会期終了の7月2日(日)までです。どうぞお見逃しなく!
現在、特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに」を開催しています。鴎外が自邸の庭に植えていた草花や、作品に記した草花を、鴎外と同じ文久2年生まれの植物学者・牧野富太郎の植物図とともに紹介しています。
作品や日記などに多くの草花を記した鴎外ですが、最後に筆記したいわれる草花名は「ゲンゲ」です。それは、次女・杏奴のために摘んだ「ゲンゲ」の押し花とともに、妻・志げのもとに届いた手紙でした。「アンヌにとらせたい正倉院の中のゲンゲ」
現在、この手紙を特別公開中です(~5月7日まで)。
鴎外が摘んだ「ゲンゲ」を、お見逃しなく!!!
※画像の無断転用、転載はお断りいたします。
「鴎外筆志げ宛書簡(押し花と添書き)」大正11年5月5日付
100年経っても花の色味がほんのりと伝わる。
第3期 展示ガイドボランティア募集(募集延長)
本日、特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに」が開幕しました!
意外に思われるかもしれませんが、鴎外の日記や子どもたちの遺したエッセイからは、草花を好み園芸を楽しむ一面をみることができます。自筆原稿「花暦」には、2月から9月までの8カ月間の草花の開花状況が記され、明治30年頃の観潮楼(鴎外自邸)の庭を観察したものと推定されます。
本展では、観潮楼で咲いていた草花と鴎外作品にみられる草花を、鴎外と同じ文久2(1862)年生まれで鴎外との交流もあった、植物学者・牧野富太郎の植物図とともに紹介しています。
また根津神社では、本日よりつつじ祭りが開催されます。
鴎外の〈庭〉に咲く草花、根津神社つつじ苑と、併せてご覧ください!
4月3日(月)~7日(金)は、展示替えのため全館休館です。
4月8日(土)からは、特別展「鴎外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに」を開催いたします。