お知らせ
コーナー展示「於菟、茉莉、杏奴―類の兄姉」展示会場から
茉莉自筆「ドッキリチャンネル」連載248回原稿【100200】
開催中のコレクション展「生誕110年・没後30年 森類―ペンを執った鴎外の末子」にあわせて展示室1では類の兄姉、於菟(おと)、茉莉(まり)、杏奴(あんぬ)について紹介しています。展示資料は、随筆集が主ですが、一人1点ずつ自筆原稿を展示しています。
鴎外の長女・森茉莉の原稿は、「週刊新潮」に掲載された『ドッキリチャンネル』です。『ドッキリチャンネル』は、昭和54年から60年まで連載されたテレビ評です。テレビ番組やタレント、俳優について辛口の評に人気がありました。話題がテレビからそれることもあり、この原稿には父・鴎外の筆名やその著作について触れています。そして、「私の「恋人たちの森」なぞをもし生きていて読んだら、どんなに歓ぶだろう、と思つてそれがひどく残念である」と書いています。青のボールペンで書かれた上にオレンジのペンで修正が入っており、紙面が色鮮やかです。
コーナー展示「於菟、茉莉、杏奴-類の兄姉」は2021年12月27日まで開催しています。