2024年 7月 5日 ~ 2024年 10月 6日
会期:2024年7月5日(金)~10月6日(日)
※会期中の休館日:7月22日(月)・23日(火)、8月26日(月)・27日(火)、9月24日(火)・25日(水)
開館時間:10時~18時(最終入館は閉館30分前まで)
※7月9日(火)は9時より開館、8月3日(土)は20時閉館
会場:文京区立森鴎外記念館 展示室2
観覧料:一般300円(20名以上の団体:240円)
・中学生以下無料、障害者手帳ご提示の方と介護者1名まで無料
・文京ふるさと歴史館入館券、パンフレット(押印入)、友の会会員証ご提示で2割引き。その他各種割引がございます。詳細はこちらをご覧ください。
※8月3日(土)は区民無料観覧日(文京区在住・在勤・在学者対象、要身分証明書)
森鴎外が歴史小説の執筆を始めたのは、大正元年9月13日、明治天皇大葬の日に陸軍大将・乃木希典が殉死したことがきっかけです。わずか5日後、初めての歴史小説『興津弥五右衛門の遺書』を書き終え、続けて『阿部一族』『佐橋甚五郎』を執筆しました。同2年、この三作品を収録した初めての歴史小説集『意地』(籾山書店)を刊行します。既に文学者として豊熟期を迎えていた鴎外ですが、「観察」「時代の背景」「心理描写」に重点を置き、「新らしき意味に於ける歴史小説」(鴎外『意地広告文』)を試みました。
『興津弥五右衛門の遺書』『阿部一族』では細川氏(熊本藩主)や家臣、『佐橋甚五郎』には徳川家康と家臣が登場し、それぞれが抱える意地を描いています。鴎外は歴史に埋もれた逸話を小説に蘇らせることで、自らが生きる時代や社会と向き合いました。
大正時代の鴎外が執筆した江戸時代の物語を、現代の私たちが読むことで何が見えてくるでしょうか。館蔵資料や作品を読んだ文学者たちの言葉などをとおして、鴎外の『意地』のはなしの入り口へとご案内します。
◇展覧会関連イベント
●展示関連講演会「鴎外にとって歴史史料とは」
鴎外は史料を尊重し「歴史其儘【そのまま】」に書きましたが、歴史事実とかなり異なります。依拠史料から理由を探ります。
講 師:藤田覚氏(東京大学名誉教授)
日 時:2024年9月16日(月・祝)14時~15時30分
会 場:文京区立森鴎外記念館 2階講座室
定 員:50名(事前申込制)
料 金:無料(参加票と本展覧会観覧券(半券可)が必要)
申込締切:9月2日(月)必着
※応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
●朗読会
タイトル:「『阿部一族』を読む」
朗 読:内木明子氏(朗読家、早稲田大学・相模女子大学非常勤講師)
日 時:2024年8月31日(土)14時~15時30分
会 場:文京区立森鴎外記念館 2階講座室
定 員:50名(事前申込制)
料 金:1,500円
※応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
●ギャラリートーク(いずれも申込不要、高校生以上は展示観覧券が必要)
学芸員によるコレクション展ギャラリートーク
日 時:7月31日、9月18日 いずれも水曜日、14時~(30分程度)
大学生有志によるコレクション展ギャラリートーク
日 時:9月1日(日)11時~/13時~(30分程度)
学芸員による子ども向けギャラリートーク
ワークシートを手に、当館学芸員と共に鴎外の生涯(常設展示)をめぐります。
日 時:8月25日(日)13時~(30分程度)
対 象:小学校4年生から