コレクション展「東京・文学・ひとめぐり~鴎外と山手線一周の旅」
※7月9・10日(月・火)9月15・16日(土・日)は20時まで開館
東京は、夏目漱石、幸田露伴、国木田独歩など、数多くの文学者が住んだ街です。『こころ』の雑司ヶ谷、『五重塔』の日暮里、『武蔵野』の渋谷など、文学者はそれぞれの視点から、街の風景を作品に遺しました。人生の大半を東京で過ごした鴎外もまた、『雁』『有楽門』などの作品や日記に、東京の風物を記しています。これらの描写の中には、現代の私たちにとって馴染み深い風景もあれば、今とは全く異なる景色もあります。
本展では、現在東京都心を環状運転する山手線周辺の地域に焦点を当て、ゆかりのある近代の文学作品、文学者や鴎外の足跡を館蔵資料から紹介します。明治大正から賑やかだった上野や新橋、当時は郊外だった新宿や渋谷はどのように描かれたのでしょうか。文学者が描いた風景や風物、名所やそこに集まった人々の様子などを眺めながら、東京をひとめぐりします。
江戸から東京へと改称されて150年の今年、鴎外と共に時代を超えた山手線一周の旅の始まりです。
展示リストはコチラ。
◆関連事業
●講演会「鴎外が眺めた明治大正の東京」
日時:9月23日(日・祝) 14時~15時30分
講師:生田誠氏(絵葉書・地域史研究家)
●ギャラリートーク
展示室にて当館学芸員が展示解説を行います。
7月18日、8月1日、22日、9月19日
申込不要(展示観覧券が必要です)
◆同時開催
●コーナー展示「鴎外と画家・藤田嗣治」
2018年に没後50年を迎えた画家・藤田嗣治と鴎外のつながりを関連資料から展示します。
展示期間:7月6日(金)~9月30日(日)の開館日
●鴎外忌記念展示
7月9日の鴎外命日(鴎外忌)にちなみ、鴎外「遺言書」の原資料を展示します。
展示期間:7月1日(月)、6日(金)~31日(火)