コレクション展「奈良、京都の鴎外―今日オクラガアキマシタ。」
会期:2015年12月11日(金)~2016年2月7日(日)
*会期中の休館日:12月29日(火)~2016年1月3日(日)、1月26日(火)
開館時間:10時~18時(最終入館17時30分)
観覧料:一般300円(20名以上の団体:240円)
中学生以下、障がい者手帳ご提示の方と同伴者1名まで無料
会場:文京区立森鴎外記念館・展示室2
誰もが一度は訪れたことがある古(いにしえ)の都―奈良、京都。鴎外もまた、公務や余暇を過ごす目的で、度々二都を訪れています。
大正4年11月、陸軍軍医総監として大正天皇の即位の大礼に参列するため、鴎外は京都を訪れます。その折に、新聞社の依頼を受け、即位式、大嘗祭とその饗宴、舞楽など大礼の詳細な記録を、『盛儀私記』として紙面に発表しました。大礼の中休みの過ごし方はいかにも鴎外らしく、古人の墓巡り―位置や墓誌を書き留めるため、山崎闇斎(金戒光明寺)、織田信長父子、皆川淇園(阿弥陀寺)など14人の墓を訪れました。
一方、大正7年から10年まで、4回の奈良滞在は、帝室博物館総長兼図書頭として、正倉院の曝涼(虫干し)に立会うためでした。ひと月ほどの滞在中、お倉の開閉封にたずさわり、天平から千有余年の時を経て伝世した宝物を調査し、公務の合間には、その健脚で南都寺社を巡礼します。こうした鴎外の奈良での日々は、日記『寧都訪古録』(『委蛇録』)、短歌『奈良五十首』に残されている他、観潮楼の子どもたちに宛てた絵葉書からもうかがい知ることができます。葉書に添えられた鴎外による奈良の描写は、家を留守にする父の眼を通じて見えた景色でもあるのです。
正倉院の文物、寺社、墓誌、古都の街並み…鴎外の作品と愛用の地図を広げ、鴎外の「眼」と「脚」で、大正初期の奈良、京都を旅します。
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<<ギャラリートーク>>
当館学芸員による展示解説
2015年12月16日(水)、2016年1月13日(水)、1月27日(水)
いずれも14時~(30分程度)
申込不要(展示観覧券が必要です。)
<<展示関連講演会>>
演題:森鴎外と京都、奈良
日程:2016年1月9日(土)14時~15時半
講師:田良島哲氏(東京国立博物館博物館情報課長)
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