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カテゴリ 特別展 特別展「文して恋しく懐かしき君に ―鴎外、『即興詩人』の10年―」

2016年 10月 1日 ~ 2016年 12月 4日

会期:2016年10月1日(土)~12月4日(日)
※会期中の休館日:10月25日(火)、11月22日(火)
開館時間:10時~18時(最終入館17時30分)
観覧料:一般600円(20名以上の団体:480円)
※中学生以下、障がい者手帳ご提示の方と同伴者1名まで無料 
会場:文京区立森鴎外記念館 展示室


 


『即興詩人』は、デンマークの作家・アンデルセン原作の自伝的小説です。鴎外は、この作品の翻訳に、約9年の歳月をかけました。雑誌での連載が始まった時から文壇の注目を集め、『即興詩人』は鴎外の翻訳作品中、最も有名なものとなりました。
劇的な物語や文体のおもしろさ、イタリア旅行記のごとく余すところなく描写された風物による西洋文化の疑似体験など、その魅力は各方面にひろく伝わり、多くの人々に愛されてきました。
鴎外と同じ島根県津和野町出身の画家・安野光雅も、鴎外訳『即興詩人』をこよなく愛するひとりです。鴎外訳に触発されて描いた『繪本 即興詩人』や『口語訳 即興詩人』によって、その世界を現代によみがえらせています。

展覧会では、『即興詩人』の連載開始から単行本発行までの10年間(明治25年~35年)に着目します。医学界・文学界で論争を展開する活力みなぎる時期から、小倉赴任など待機の時代を経て、変化・成長する鴎外を『即興詩人』の連載発表とともに辿ります。
主人公アントニオと歌姫アヌンチャタとの悲恋を軸とした物語には、鴎外の青春が詰め込まれているといわれます。鴎外にとって『即興詩人』の翻訳作業は、半生のロマンを閉じ込め、新たな自分を探す旅だったのかもしれません。

旅する画家として知られる安野光雅の『絵本 即興詩人』とともに、青春に想いを馳せる鴎外の心の旅をご覧ください。
展示リストはコチラ

★津和野町立安野光雅美術館 開館15周年記念
2001320日、安野光雅の誕生日の32日に開館し、今年15周年を迎えました。これを記念し、安野光雅『繪本 即興詩人』より選りすぐりの20点が観潮楼にやってきます!

 
★特別映像上映
安野光雅作品の出品にともない、「安野光雅の世界」を特別上映!

●ギャラリートーク
展示室にて、当館学芸員が展示解説を行います。
1012日、26日、119日、30日 いずれも水曜日14時~(30分程度)
申込不要(展示観覧券が必要です)

●展示関連講演会

「熟成される〈ゆめみるひと〉―森鴎外『即興詩人』翻訳の10年―」
講師:須田喜代次氏(大妻女子大学教授)
日時:1023日(日)14時~1530
会場:文京区立森鴎外記念館 2階講座室
定員:50名(事前申込制)
料金:無料
申込締切:1011日(火)必着
※詳しくはこちら

受付は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

「鴎外訳『即興詩人』の影響力」
講師:小林幸夫氏(上智大学教授)
日時:115日(土)14時~1530
会場:文京区立森鴎外記念館 2階講座室
定員:50名(事前申込制)
料金:無料
申込締切:1021日(金)必着
※詳しくはこちら

受付は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

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