コレクション展「舞姫―恋する近代小説」
会期:2016年7月1日(金)~9月25日(日)
※会期中の休館日:7月26日(火)、8月9日(火)
開館時間:10時~18時(最終入館17時30分)
※金曜日は20時まで開館(最終入館19時30分)
観覧料:一般300円(20名以上の団体:240円)
※中学生以下、障がい者手帳ご提示の方と同伴者1名まで無料
会場:文京区立森鴎外記念館 展示室2
明治23(1890)年に発表された小説『舞姫』は、鴎外のもっとも代表的な作品です。主人公・太田豊太郎が、ベルリンで出会った少女エリスとの恋愛や、自身の進退に悩む姿が描かれています。物語は鴎外自身の留学体験と重ね合わされ、今日でも大きな関心を持たれています。
「恋愛小説」は現在では確立されたジャンルですが、「恋愛」という言葉が使われるようになり、文学作品に登場し始めたのは、明治に入ってからのことでした。展覧会では『舞姫』発表以前と以後に分け、「恋愛」をキーワードに近代小説の誕生とその開花を追います。
パート1では、坪内逍遙『当世書生気質』や二葉亭四迷『浮雲』などに見られる恋愛と、その直後に現れた『舞姫』の意義を探ります。パート2では、尾崎紅葉『金色夜叉』、夏目漱石『虞美人草』など明治中後期の作品に語られる恋愛、そして『青年』『雁』などの鴎外作品の中の恋愛の変化を紹介します。
パート1、パート2、二つの展示を通して『舞姫』という作品が近代文学史の中でどのような役割を果たしたのか、当時の評価などに触れながらその魅力に迫ります。
また会期中の8月1日から9月11日までの期間、学校法人跡見学園所蔵の自筆原稿『舞姫』と、大阪樟蔭女子大学所蔵の自筆原稿『文づかひ』を特別公開します(期間中、2度展示箇所が変わります)。
《ギャラリートーク》
展示室2にて当館学芸員が展示解説を行います。
7月13日、27日、8月17日、31日、9月14日
いずれも水曜日14時~(30分程度)
※申し込み不要(展示観覧券が必要です)
《展示関連講演会》
「舞姫草稾をめぐって」
講師:山崎一穎氏(跡見学園理事長、森鴎外記念会顧問)
日時:8月7日(日)14時~15時30分
定員:50名(事前申込制)
申込締切:7月22日(金)必着
※詳細はコチラをご覧ください。