コレクション「鴎外親子が訳したグリム童話」
会期/2014年3月1日(土)―4月20日(日)
会場/文京区立森鴎外記念館(東京都文京区千駄木1-23-4)展示室2
開館時間/10時―18時(最終入館は17時30分)
観覧料/一般300円(20名以上の団体は240円)
会期中の休館日 3月25日(火)
いまも読み継がれているグリム童話。ドイツのグリム兄弟によって1812(文化9)年から出版され、日本でも明治初期から数話ずつ訳され始めます。1887(明治20)年4月、菅了法によって日本初のグリム童話単行書『西洋古事 神仙叢話』が刊行され、以後多く翻訳されるようになります。
鴎外も、子どもたちと一緒にグリム童話を読んでいました。
長女・茉莉は、幼いころ「雪白姫、薔薇姫、シンデレラ、金の毬と蛙の話、ハンスとグレエテ、赤頭巾」などの「独逸のお伽噺」を、父の膝の上で聴き、母に夜眠る前におはなししてもらったと回想しています。
長男・於菟は、1902(明治35)年、12歳のときから16歳ころまで、ドイツ語からグリム童話15篇を和訳し、それらは鴎外の添削を経て雑誌に発表されました。鴎外が加筆した校正刷「賢い百姓の娘」をはじめ、翻訳が掲載された雑誌「芸文」「万年草」「心の花」、その結晶ともいえる単行書『しあはせなハンス』翻訳発表の道筋をたどり、グリム童話の翻訳をめぐる親子の活動を眺めます。
鴎外は於菟にドイツ語をどのように教えたのでしょうか?鴎外が於菟のために手作りした教材『独逸語の教科書』や、於菟による『明治37年懐中日記』にみる親子の交流もあわせて紹介します。
世界中で読まれているグリム童話の魅力とともに、現代にも通じる親子の姿をご覧ください。
展示リスト
◆ギャラリートーク◆
当館学芸員が展示解説を行います。
3月12日、26日、4月9日(いずれも水曜日)
各回14時~(30分程度)
申込不要(展示観覧券が必要です)
◆関連講演会開催◆
「グリム童話―子ども部屋に入った昔話(メルヘン)」
日時:3月15日(土)14時~15時半
講師:吉原素子氏(立教大学・関東学院大学非常勤講師)
会場:文京区立森鴎外記念館 2階講座室
料金:無料
定員:50名(事前申込制)
申込締切:3月7日(金)必着
※受付は終了しました。ご応募ありがとうございました!