コレクション企画 「手紙で語る鴎外の交流」
2013年 1月 24日 ~ 2013年 4月 14日
第1期 「アンヌコとパッパ~小堀家寄贈資料を中心に」 1月24日(木)~2月25日(月)
第2期 「千駄木の先生 鴎外」 2月27日(水)~4月14日(日)
時間 10:00〜18:00(最終入館は17:30)
休館日 毎月第4火曜日
観覧料 一般: 300円
団体(20名以上):240円
中学生以下無料 障がい者手帳をご提示の方と付添1名まで無料
コレクション企画の第一弾となる本展では、所蔵遺品資料の中で特に収蔵量を誇る書簡に焦点をあてます。
鴎外の交流拠点であった観潮楼(現・文京区立森鴎外記念館)で、鴎外を通して新たな出会いがはじまります。ご来館をお待ちしております。
第1期「アンヌコとパッパ ~小堀家寄贈資料を中心に」1月24日(木)~2月25日(月)
杏奴(アンヌコ)は、毎日帰宅する父(パッパ[Papa])鴎外を心まちにし、弟類と競って迎えに行くほど、鴎外が大好きでした。鴎外は、軍医総監退官後に帝室博物館総長兼図書頭の仕事につき、翌年から毎年1回正倉院の曝涼のため奈良に出張します。杏奴は、鴎外を見送る東京駅で寂しさから泣きだします。そんな杏奴を心配した鴎外は、奈良から毎日のようにはがきを送りました。これらのはがきは杏奴によって大切に保管され、記念館には68枚が寄贈されました。
鴎外の手紙からは、子どもたちからの手紙に必ず返事をしていることがうかがわれ、子どもの成長に合わせた仮名、漢字が使われています。開館記念特別展に引き続き、小堀家(鴎外の次女杏奴ご遺族)からご寄贈いただいた資料を中心に親子の交流を紹介します。


鴎外から杏奴へ(奈良からのハガキ) 鴎外宛のはがき(斉藤茂吉らの寄書)
第2期「千駄木の先生 鴎外」 2月27日(水)~4月14日(日)
鷗外の住まいであった千駄木の観潮楼には、鴎外主催の観潮楼歌会に参加した石川啄木、齋藤茂吉をはじめ、鴎外を訪ねて様々な人々が集いました。鴎外を慕う若い人々は、鴎外を千駄木のメエトル(先生)と呼ぶようになったといいます。
鴎外の広範な人脈は、鴎外自身によって整理・保管された書簡から垣間見られます。記念館では、永井荷風、岡倉天心、小山内薫など、文学界にとどまらない各方面の著名人からの書簡を所蔵しています。筆あり、ペンあり、絵と文が組み合わさったり、個性的で表情豊かな文面からは、差出人と鴎外との親交をうかがうことができます。